【トカゲの王4巻―インビジブル・ライト―感想】( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!

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 シラサギの翼が思っていたより細長かったなーとかどうでもいい感想を書いてみる。

《以下ネタバレ有り。注意》

 「成美が能力発現している間は猪狩友梨乃の能力が消えて、逆に猪狩友梨乃が能力発現している間は成美の能力が消える」んじゃないかと思ってたんだけど、最後の様子を見るにその予想はハズレなのかな?

 あと、ナメクジの超能力はすごく便利だと思う。「奇跡」を起こすときもイロイロできそうだし、単純に戦闘でもすごく使えそう……。「相手には見えない」が強すぎる……。


・シラサギ

 「トカゲにおっぱいを揉ませて自分を完全には憎めないようにする」は面白かった。すごいなコレ。発想がヤバイ。何をどうしてどうやったらそんな発想になるのかはこれっぽっちも分からん。「うーん、私の事を恨んでる奴がいるのか・・・・・・。どうしようか? ・・・・・・そうだ、おっぱいだ。私のおっぱいをもませればいいんだ。そうすればもう奴は私の虜よぐへへ」とかこんな感じか? うぅむ、頭おかしいなコレ。すごく頭おかしい。

 あと、シラサギがトカゲのやろうとしてることに興味を持ってるのはちょっとほっこりした。そりゃそうだよなあ・・・・・・。自分と同じくらいのカス能力、というかもっとひどいカス能力を使って、自分と同じようなことをやろうとしているような奴がいたらそれは興味を持たざるをえないよなあ・・・・・・。俺がシラサギだったら変な仲間意識すら感じると思う(もしかしたらシラサギも感じてるかもしれんが)。「おっぱい触らせるのは確かに強力だけど、殺しちゃった方が良いんじゃないの?」に対するアンサーとしては実にすばらしいものだったと思う。そんな、言うならば自分の同志みたいな奴を殺しちゃうのは確かにもったいないし、どの程度できるか興味を持つのも当然だと思う。


・トカゲ

 とりあえずトカゲのニュートラル友の会の初説法に関しては良かった点と悪かった点があったと思う。

 まず良かった点としては、倉科の死に関してトカゲがちゃんと考えていたこと(というより前巻を読んだときに出るだろう疑問に対して、しっかりとアンサーを用意していたこと)。前巻を読んだときの感想に「倉科康一は白ヤギさんに殺されたらかなりあやしい死に方をするだろうし、死体を消されても行方不明になるだろう。そうなったら誰もが、あんな奇跡を起こしたトカゲが倉科康一を殺した、もしくは消したと思うだろう。で、そんな風に倉科康一を消した人間を、果たして信用する人はいるんだろうか?」とかそんな感じのことを書いたんだけど、それに対して、「行方不明になっただろうけど、証拠が無ければ問題ない」というアンサーが出されたのは良かったと思う。あと、それらの質問に対して話題を逸らそうというトカゲの態度も良かった。それから、「倉科康一を断罪することが自分の使命」とすることによって、「トカゲ個人にはどうすることもできない事情(与えられた使命)によって、倉科康一を断罪〝せざるを得なかった〟」というニュアンスが出されたのも良かった。確かにこれなら「それが使命だったのか・・・・・・」と思われて、「倉科康一を消した人間」と見られても一応信用されるだろう。読者の予想に違わずしっかりクレーマーもいたりして、「倉科康一」に関しては全体的に上手くかかれていたと思う。

 で、悪かった点としては、これは非常にシンプルで、前巻の演説で使った「内なる声」と「目の変化するときの効果音」に対して、信者から何の質問も出ず、さらにトカゲがそれに対するアンサーを出さなかったこと。「白ヤギさんの能力を使って内なる声とか効果音とかやったけど、これ、一度やったらその後ずっとやり続けなきゃいけないんじゃないの? だけど白ヤギさんの協力をいつも得られる訳じゃないだろうし、どうするんだろ?」と、前巻を読んだ時から気になっていたんだよなあ。前巻ではトカゲが「質問されたら音声を収録していないから対応できない」とか恐れていたのに、今回に関しては何も書かれなかったのは残念だった。


・「金が入ったら別の殺し屋雇えば? ミミズとか、ウサギとか、」

 ウサギ・・・・・・だと・・・・・・。アレだな。たぶんそのウサギはナイフ使いで、カマキリ顔のおっさんのたったひとりの専属殺し屋で、そのカマキリ顔のおっさんに対して「おまえなんか、だいっ嫌いだ!」とかなんとかそういう台詞を赤面しながら言ってて、でも「大っ嫌い」とか言いつつそのおっさんがいなくなったらめちゃくちゃ寂しくなって悶々として、恍惚とした表情で「あいつの下にいれば・・・・・・求められる・・・・・・」とかなんとか言っちゃうそんな殺し屋に違いない。 

 ・・・・・・と、分からない人は完全に追いてきぼりを食らうような感想だけど(元ネタ)、本当にこんな殺し屋が出てきたら間違いなく笑い転げるな。名前が出てきたということはそのうち登場するだろうし、でてくるのが楽しみだなあ・・・・・・。


・ナメクジVSミミズ

 シラサギが「運がある」とか言ってたのが最高だった。主人公補正もこうやって開き直って作中で明記されれば面白いな。「(一戦目で止めの直前に男が降ってきたり二戦目でミミズが跳ね飛ばされたり)いくらなんでも運が良すぎるだろ」と言う突込みに対して「奴は運がいい」と作中で明記しちゃうのはさすがとしか言いようが無い。さすが「禁断の能力バトル」と紹介されるだけはある。 

 ミミズの隠された能力「指ビュンビュン」は、いまいち強さが伝わりづらかったなあ。想像してみるとまあ強いんだろうなあ、とは思えるけど、しかし「業界最高峰ですよ」と言われても釈然としないものを感じるのは事実だと思う。簡単に言うと分かりやすくない。「人差し指をギタギタにして、痛みで悶えさせる」は凄く分かりやすいし強いなあと思えるけど、こっちはそこまで強さを感じられないなあ・・・・・・。まあミミズの強さの大部分は「繋がっている指を操作する」だろうから、奥の手がそこまで強そうに見えなくても「最高峰ですよ」には納得できるのだが・・・・・・しかし・・・・・・指弾丸を取り出すまで時間がかかることを考えると、指切り落として拳銃でパンと撃たれればそれで終わりじゃないかという思いがどうしても消えない・・・・・・。

 それでも、ナメクジを一回目の戦闘ではボコボコにして、二回目の戦闘でも危ういながらもきちんと勝利はしたので、業界最高峰としての威厳は一応保たれたとは思う。ただ、ナメクジがかばんを取り出した時点で、(そうした発想で防ごうとしたのが、あまりいなかったにしても少しはいたようだし)その策を予想して欲しかったなあ、という思いはある。思考停止して指全部飛ばしちゃうのはちょっとなあ・・・・・・。

 と、ミミズには少しガッカリしたけど、それでもナメクジが最後までミミズに勝てなかったのは良かったと思う。というか、勝たれちゃったらガッカリなんてモノじゃない。そこをしっかり第三者が車で跳ね飛ばしたおかげで生き延びました、にしてくれたのはすごく良かった。

 しかしこれを書いててふと思ったんだけど、「自分を狙う殺し屋を、立体駐車場にて車で跳ね飛ばす。相手はおっこちて死ぬ。」ってこれ、完全に帽子卿だよなあ。・・・・・・と考えてしまったが最後、もう一号さんが帽子卿にしか見えなくて笑いをこらえるのが辛い。・・・・・・というか、もしかしたら入間先生は「Walth」が大好きなんじゃなかろうか。そう考えると今回の「戦いの場が立体駐車場」なのは最後の跳ね飛ばすシーンで「なんという帽子卿」と思わせるためのものなんじゃないかとも思えてくる。上に書いた「ウサギ」もこれまた「なんという蝉」と思わせるためのものなんじゃなかろうか。もしそうだったら、これからもちょくちょく「Walth」ネタが入ることになるのかも。・・・・・・「Walth」ファンとしては「そうだったらいいなあ」という思いが尽きない。


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初見です
入間入間sの作品は面白いですよね
ラノベ大好きなもの同士これからよろしくしていただければ幸いです
PS
「アラタなるセカイ」高いですよね...
買いましたか?
自分は今買うために貯金中ですw
もしよければ感想を....
駄文失礼ノシ
hoozuki|2012.11.13/17:05
コメント返信
 こちらこそよろしくお願いします。

>買いましたか?

 買ってないですねえ。「アラタなるセカイ」の値段の半分の金額もお財布に入ってないです。
 
 私は「トカゲの王」から入間作品にハマった人でして、「アラタなるセカイ」よりも「嘘つき~」や「電波~」あたりを買いたいですね……。
管理人|2012.11.17/19:57
はじめまして
はじめまして。
実は3巻の感想から見ていたのですが、初めてコメントさせていただきます。

入間先生は伊坂幸太郎作品が好きなようで、影響を受けたとも語っているので伊坂先生原作の『Waltz』を意識したというのは可能性として十分考えられそうです。
これまでも伊坂作品のオマージュネタ、パロディネタはいくつか見受けられますし。

それにしても『Waltz』が未読だったのが悔やまれます……。5巻発売までには読んでおこうかなぁ。

『トカゲの王』からハマったのなら、まずは公式サイトで「アイで空が落ちてくる」という短編を読むのをお勧めします。
電撃文庫なら『電波女と青春男』より『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』の方が『トカゲの王』に雰囲気としては近いと思います。
ちなみに入間作品は『アラタなるセカイ』も含めて、全ての作品が繋がっていることは御存知でしたか?

話は変わりますが、「トカゲの王@wiki」というものを作りました(開設して1年以上経ちますが)。
トカゲの王@wiki
http://www14.atwiki.jp/tokagesdc/

事後報告となり申し訳ありませんが「感想」のページにこちらの記事もリンクさせていただきました。
もし問題があるようでしたら対応致しますので連絡下さい。

長文失礼致しました。
トカゲ王@|2012.11.24/12:56
コメント返信
>それにしても『Waltz』が未読だったのが悔やまれます……

 既読だったらすみませんが、同作者さんの「魔王 JUVENILE REMIX」の方も、読んでて「魔王Jr!」と思う部分があります。「Walth」は「魔王Jr」のスピンオフなので、未読でしたら「魔王Jr」の方を先に読むのをお勧めします。

>ちなみに入間作品は『アラタなるセカイ』も含めて、全ての作品が繋がっていることは御存知でしたか?

 いや、知りませんでした。私はそういう「作品同士の繋がり」はすごく好きな人なので、入間先生の別作品を読むのが楽しみになりました。とりあえず、(今は時間がないので先の話になりますが)「アイで空が落ちてくる」「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の二つは読んでみようと思います。

>事後報告となり申し訳ありませんが「感想」のページにこちらの記事もリンクさせていただきました。

 問題はないです。というより、宣伝していただいて嬉しいです。ありがとうございます。



管理人|2012.11.26/18:14

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